ホテル




 貸家(アパート)が決まっていませんでしたので、しばらくはホテルに泊まる必要が ありました。しかも、アパートがいつ見つかるのかとの保障はないわけで、 ホテルも何泊しないといけないのかもわかりません。
 そういう状態でしたので、 「日本を発つ前の準備」「3.その他」の中の 2.スイスでのホテルの予約のところで少し述べたのですが、 なるだけ安いホテルに泊まろうと思い、選んだのが Etap Hotelでした。
 値段だけでみると、夫婦二人あわせて一泊100CHFなので、 スイス、特にチューリッヒでは破格だと思います。
 値段的には申し分ないと思いますが、では一体どのような ホテルなのか?一通り見ていくことにしましょう。
 
 まずは外観。

NOVOTELとならんでETAP HOTELの文字があります。 外から見る限り、それ程安っぽいイメージはありません。  地上階の自動ドアを入るとフロントがあり、基本的に宿泊料は 先払いです。そこで、カード式のキーを受け取り、部屋へと行きます。 もちろん、自力で荷物を運びます(笑)。ローカの様子は
こんな感じです。ローカには
電話がおいてあり、テレフォン・カードを挿入して使うように なっています。(部屋の中の電話は内線専用なためです)
 
 さて、部屋の中についてなんですが、残念ながら写真を撮っていませんでした。 そこで、言葉で説明することにします。
 まず、設備としてはベッド、洗面所、トイレ、シャワー、テレビがついています。 トイレットペーパーはありますが、石鹸、シャンプー、歯ブラシ、かみそりなどの 消耗品はついていません。シャワーもトイレとは離れていますが、完全に シャワールームになっていて、浴槽はついていません。
 ベッドは床に2つあり、その上空に2階ベッドが1つあります。最大成人3人が 寝泊まりできるようになっています。
 テレビはいくら見ても料金は加算されません。
 洗面所はあっても、キッチンはありません。また冷蔵庫もありません。 そのため、料理ができないのはしょうがないとしても、
1.食料を保存できない
2.湯をわかせない
というのが不便でした。
 外食するとスイスでは高くつくため、できるだけスーパーマーケットを 利用したいところなんですが、冷蔵庫がないと、毎回食べきれる分だけの 食料しか買えず、そうなると惣菜など既にできあがっている食べ物を 買わざるを得ないため、結局、経済的とは言いがたい状態でした。
 まあ、2〜3泊くらいならば外食だけでどうにか済ませるところなんですが、 アパートが見つかるまでは数週間から長ければ1ヶ月くらいかかりますので、 それを考えると、少なくとも冷蔵庫があるところを選ぶべきでは ないかと思います。  今でも妻と話すと、このときが一番きつかったなということで一致します。
 
 次に、ホテルのフロントおよび地上階について。フロント前にはコーヒーなど 飲み物の自動販売機(コーヒー一杯2フラン)、
菓子類の自販機、タバコの自販機があります。
 フロントの横にはコインを入れて利用できるインターネットがあり、 その隣には朝食をとるスペースがあります。朝食は確か10フランだったのですが、 パンとちょっとしたものしかなかったので、結局は一度も利用しませんでした。
 
 続いて、インターネットについて。他のホテルでもそうだと思うのですが、 Hotspotという無線LANが来ていますので、ワイヤレスに対応のパソコンが あれば利用できます。電波を拾うと自動的にメインページにアクセスでき、 ここで2時間、12時間、24時間、2週間など、いくつかに分かれたコースを 選択し、クレディットカードの番号を入力すれば使用できるというものです。
 (裏技というほどでもないのですが、少しだけ(メールのチェック程度)なら フリーで使用することもできました)
 お金を払いたくなければ街に出て、スターバックスやマクドナルドへいけば 時間制限はありますが自分のパソコンから無料でインターネットに アクセスできます。
 
 このホテルの位置なんですが、チューリッヒ中心街から北西に少し離れた ところにあります。 最寄のトラムステーションとしては4,13番線が通るEscher-Wyss-Platz
になりますが、ホテルからこの駅までは歩いて10〜15分かかります。よって、 交通の便からしてもちょっと不便だったかなと思います。
 
 最後に、直接ホテルとは関係ないことについて。 ホテルの建物すぐ横には広場があって、
昼間はなんてないところなんですが、一方、夜になると
木々がブルーにライトアップされていました。さらに隣にあるTECHNOPARKという会社のビルも
同じようにブルーに染まり、この周辺一帯 なんとも幻想的な雰囲気に包まれていたのでした。
 
 ネガティブな感想が多かったEtabですが、最後の点は思わぬ収穫でした。
 
2008.7.17











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