日本でのビザの申請




 3ヶ月以上スイスに住む場合はビザの申請・取得が必須条件となります。 ビザの申請に関してネット上で確認してみますと、例えば スイス政府観光局のホームページでは
 
留学、就業などの目的で3カ月以上の長期滞在をする場合は、 在日スイス大使館または総領事館へお問い合わせください。」となっており、
 
■ スイス大使館 <東京>
住所:〒106-8589 港区南麻布5丁目9-12
Tel:03-5449-8400
 
と連絡先が記されています。残念ながら在日スイス大使館には ホームページがありませんので、実際に電話して聞いてみるしかないようです。 また、大阪にある「スイス領事館」の連絡先も載っていますが、 多分、今は閉鎖されていることと思います。
 
しかし、そうは言っても電話する前に、必要書類などのあらましを知りたいと思いますよね。 自分の場合は立場的に近かったせいか、 「スイスのページへようこそ!」というホームーページの 「入国手続き,住民登録などについて 」というところにくわしく載っている情報が 参考になりました。
 
ここで必要書類とされているものを引用させて頂きますと
A.申請書3部 (大使館,総領事館にある.郵送可)
B.写真2枚(パスポートサイズ)
C.パスポートの写真のあるページのコピー(残存有効期間が6カ月以上あることを確認しておくこと)
D.相手大学からの Invitation Letter のコピー3部
E.日本での給与の証明(要するに滞在中の収入源に関する証明)
となっています。
 
 ここで、特殊だったと思うのですが、自分のケースについて説明します。
自分は日本のある大学に所属し、その大学から給与を受けながら、スイスのある大学の 施設(就職先)で働くという形でした。多分これらの点は上記の「スイスのページへようこそ!」での 場合と同じです。しかし、日本でのボスがスイスの就職先に行く予定があったので その時にビザ申請に必要な書類を持っていってもらい、スイスの就職先の秘書さんが その後の手続きをしてくれるという状況だったので必要書類も微妙に違っていました。
 
不必要だったのは
A.申請書
B.写真2枚(パスポートサイズ)
D.相手大学からの Invitation Letter
です。
 
実際に提出した書類というのは
1.日本のボスによるConfirmation letter (英文) (ここには上記Eの給与に関することも含まれる)
2.Diploma (学位書)のコピーとその英文訳
3.パスポートのコピー
4.婚姻証明書のコピーとその英文訳
5.履歴書(Curriculum Vitae; CV)
です。3〜5は自分の分と一緒に滞在する相方(嫁)の分の両方を用意しました。
そして、今から思えば、上述の不必要としてあげたAとDはスイスの就職先で準備して 提出くれていたに違いありません。
 
 さて、勘のよい方、注意力のある方ならこのページのはじめにある 「留学、就業などの目的で3カ月以上の・・・」 で留学、就業がなぜか赤い文字 になっていることに意味があると気づいているかもしれません。
 実はスイスのビザには2種類あって、スイスで給与を受けない就学ビザとスイスで給与を受ける就労ビザ に分かれています。「スイスのページへようこそ!」の場合や自分の場合は、スイスに住みながらも 給与は日本から受けるという形になりますので、労働はしていても「就学ビザ」になります。 就学ビザの必要書類を取ってみてもその個人ごとに微妙な差があります。ましてや、 就労ビザに関してとなると、自分にはどんなものが必要なのか想像もできません。 つまり、やはりケースバイケースということになるかと思います。
 
 こうしてみてみますと、在日スイス大使館に連絡して自分の状況を話し必要書類を 準備するのが一番の近道だといえます。
 
 自分の場合にもどりますが、上記書類をスイスに持っていってもらい、提出してもらってから 2〜3ヶ月すると下のような書類が届きました。
zusicherung1
これではわかりにくいので拡大してみますと、
zusicherung2
ZUSICHERUNG DER AUFENTHALTSBEWILLIGUNG
滞在許可書というわけです。
 
 ところで、「ビザ」と言った場合、どんなものを想像しますか?このような書類でしょうか。 自分の場合はパスポートにビザのスタンプを押してもらう=ビザ取得と考えていました。 というのも自分の周りにはアメリカへ留学した人が何人もいて、その人たちから 「ビザとはパスポートに押されたスタンプである」との話をよく聞いていたからです。 大使館なり領事館へパスポートを持っていって、手続きを行い、スタンプを押してもらわないと ビザ獲得にはならないらしんです、アメリカの場合は。
 
 そこで、自分もこの「滞在許可書」を持って大使館なり領事館へ行って、 ビザのスタンプをパスポートに押してもらうんだなと考え、まずは在大阪スイス領事館 (2008年3月にはまだ存在していました)に電話してみたところ、 「ビザに関することは当領事館では行っていません。東京の大使館へ連絡してください」と なんとも冷たい対応でした。そして、めげることなく、東京のスイス大使館へ電話したんですが そこでいろんな疑問が解決されました。 この書類はあくまでスイスに入国するためのもの。ビザを取得するにはスイス国内で手続きが 必要ということなんですね。
 
 ということで、ビザに関して日本国内で行えることはここまでになります。
 

2008.6.12








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